先日、ある評論家が、「彼のの歌を聴いた時、胸をつかれるような衝撃を受けました。」と話をしていたのですね。
その時、「胸をつかれる」は、どんな感情を表す表現なのか、気になりまして・・・
そこで、今回は、「胸をつかれる」の言い、例文、そして類語について解説をしていきます。
「胸をつかれる」の意味
「胸をつかれる」には、
- 心に衝撃やショックを受ける
- さまざまな思いがつのる
という意味があります。
漢字では「胸を衝かれる」とも「胸を突かれる」とも書きます。
この慣用句は、ハッとした時や、ショック、あるいは悲しみを受けた時などに使う表現です。
あるいは、人生の節目を迎えたような時やとても記憶に残るシーンで、様々な思いを込み上げてくる時にも使います。
いずれも、心を突き動かされるような思いを味わうという点で共通しています。
また、胸をつかれる時は、記憶にも深く残ることが多いですよね。
「胸をつかれる」例文・使い方
太郎君、この映画観た? 僕は、昨日観たけど、胸をつかれるシーンの連続で、本当に見応えがあったよ。
次郎
太郎
そんなすごい映画なんだね。じゃあ、今度、妻と一緒に観てみるよ。
という感じで「胸をつかれる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 彼女の迫真の演技に胸をつかれる。
- 学生時代に衝撃を受けた本は、今、改めて読んでも胸を衝かれる。
- 災害が起こった現場を訪ねた時、深い悲しみに胸をつかれた。
- 明日から、新しい職場での仕事ということで、漠然とした不安に胸を衝かれた。
- 故郷の光景をテレビで観て、懐かしさに胸をつかれた。
- 犬の話をする度に、昨年死んでしまった愛犬のことを思い出し、悲しみに 胸を衝かれてしまう。
「胸をつかれる」類語
「胸をつかれる」には以下のような関連語句に言い換えることが可能です。
- はっと驚かされる
- 胸に突き刺さる
- 動揺する
- 衝撃を受ける
- 心を打たれる
- 胸を打たれる
- 魂を揺さぶられる
いずれも心に衝撃を受ける表現ですね。
人は、いろいろなシーンで心を動かされることが多いので、状況に応じて使い分けてみて下さい。