こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、テレビでお笑いの番組を観ていたら、ある芸人が「今のこのくだり、いらないでしょう」と突っ込んでいたんですね。
その時、「くだり」という表現がふと気になりまして・・・
これは漢字で書くとどうなるのでしょう?
ということで今回は、「くだり」の漢字ごとの意味や「~するくだり」という意味での例文をお伝えしていきます。
「くだり」の意味
「くだり」にはいくつかの意味がありますが、どの漢字で表記するかによって意味が変わります。
漢字が“下り”である場合
まず、漢字が“下り”である場合の「くだり」は、高い所から下りることを意味します。
また、その他にも
- ある時刻の終わりごろ
- 都から地方へ行くこと
- 北から南へ行くこと
という意味があります。
漢字が“行”である場合
漢字が“行”である場合は、“行(ぎょう)”の意味と同じです。
“行”を「くだり」と呼ぶ有名な言葉として「三行半(みくだり)」という言葉ががあります。
「三行半」とは、元々は、江戸時代に夫から妻へ交付される離縁状を意味していました。
この離縁状は、3行半で書くのが江戸時代の中期以降では一般的だったので、それが由来となって「三行半」という言葉が生まれたのです。
そこから、現代では夫婦や恋人が関係を絶つことを意味して使われます。
漢字が“件”である場合
漢字が“件”である場合は、文章の記述の一部分や(前に述べた)事項を意味します。
つまり、お笑いなどで「~するくだり」という場合の漢字は、この“件”が該当します。
また、この意味での「くだり」は、「流れ」とか「話」という言葉と言い換えると、より理解しやすくなりますよ。
「くだり」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「くだり」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 主人公が過去を思い出すくだりは少し長すぎると感じた。
- 最後に母親が亡くなってしまうくだりでは涙が止まらなかった。
- このコントでは、最後、相方がガチギレするくだりが本当に面白い。
まとめ
「くだり」という言葉の意味には、いくつかのパターンがありますが、お笑いなどで「~するくだり」と表現する場合は、前に話した事項とか、文章の記述の一部分を意味し、漢字で書く場合は“件”が該当します。
また、お笑い以外にも、小説や映画などで、「くだり」という表現はよく使われます。
お笑いの世界では、時々、業界用語っぽい(!?)言葉が出て来ますから、意味をしっかり理解した上で、楽しめたらいいですよね。
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