こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
以前、子供を連れて、動物と触れ合いが出来る公園に行って来た時のことです。
そこで、うさぎを直接触れるコーナーがあったのですが、うさぎを撫でる子供を見ながら、ある人が、「やっぱりこうやって動物に触ると情がわくよね~」と言っていたんです。
そこで「情がわく」という言葉が気になったので、調べてみたのですが、実は、「情がわく」という言葉は辞書に載っていないんですね。
ただ、生活の中で「情がわく」という言葉はよく使うので、その言葉を使っている人たちの見解をまとめながら、その意味、類語、例文などについて解説をしていきます。
「情がわく」の意味
「情がわく」という言葉は辞書には出て来ませんが、生活の中では時々、聞く言葉ですよね。
社会やネットでの一般的な使い方をまとめると、「情がわく」とは、気にかける感情が芽生えるという意味だと言えます。
また、漢字では、「情が湧く」と書く人もいれば、「情が沸く」と書く人もいますが、
「情が湧く」の方が正しいと主張する方もいらっしゃるので、私もそうだろうなあと思っています。
情がわく
漢字で表すと情が湧くです。
湧くの意味はたくさんありますがこの時は 生じる が一番ふさわしいです。
勇気が湧くと同じです。歌にもあるので日本語として問題ないと思われます。
「情がわく」の類語
「情がわく」の類語には以下のようなものがあります。
- 情が移る
- 情が芽生える
- 愛着がわく
いずれも、気にかける感情が芽生えるという意味では、共通していると言えます。
「情がわく」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで使ったりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 子供は捨て犬の面倒を見ている内に、情がわいて、結局、家で飼うことになった。
- その芸能人カップルは、ドラマで共演した際に、お互い情がわくようになり、そこから恋愛関係に発展したようだ。
- 彼氏と別れたいが、楽しかった時のことを思い出すと情がわくのでなかなか気持ち的に踏み切れない。
「情がわく」の情は愛情と違う!?
「情がわく」の情は、愛情とは少し意味合いで使われることが多いです。
例えば、情がわくけれども、愛情までは発展し切れていないケースはよくあります。
また、愛情は冷めたけれども、一緒にいると情がわくので、別れずに関係を続けていくというケースもありますよね。
相手から愛情が欲しい人にとっては、ちょっと寂しい気持ちがわいてくるかもしれません。
しかし、情がわけば、最低限の関係は維持できますし、その情が愛情に変わる可能性はありますので、希望は捨てずにがんばっていきたいものですよね。
まとめ
「情がわく」という言葉は、辞書には載っていませんが、それでも、生活の中で時々、使う言葉なので、意味は知っておいた方が良いかと思います。
特に、男女の関係を表現する際は、その微妙な気持ちを表す時に使われたりするものなので、愛情との違いも含めて理解しておかれることをおすすめいたします!