こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、私の友達が職場の女性に告白をしたそうなのですが、すぐに「ごめんなさい」と断られてしまったそうなんですね。
友達は、「間髪(かんはつ)入れずに断られて本当にショックだよ。」とかなり落ち込んでいました。
その時、「あれっ、“かんはつ”じゃなくて、“かんぱつ”じゃなかったの?」と余計なところで反応してしまったのですが・・・
実は、“かんはつ”の方が正しいことが分かり、二重の意味で友達に申し訳なかったと感じた次第ですm(__)m
ということで、今回は、「間髪を入れず」の意味、例文、類語などについてお伝えしてきます。
「間髪を入れず」の意味
「間髪を入れず」とは、少しの時間を置かずに、という意味です。
元々、”間髪”という言葉は無く、”間”と”髪”という別々の言葉なんですね。
すなわち、文法的には「間、髪を入れず」と区切りを入れて書くのが正しいのです。
つまり、間に髪の毛1本も入れる余地がないほどという意味なのです。
「間髪を入れず」の読み方
「間髪を入れず」と書くと、「かんぱつをいれず」と読む人は多いですよね。
似た言葉として、間一髪という言葉がありますが、この場合は、「かんいっぱつ」と読むので、その影響が大きいのかもしれません。
実際、“かんぱつ”と入力して、変換したら、“間髪”と出て来ますから(笑)
でも、その読み方は間違っているんです。
正しくは「かんはつをいれず」です。
もし、「間髪」が繋がった言葉であれば、「かんぱつ」と読まれていたはずです。
しかし、実際は「間、髪を入れず」と「間」の後で、間を置いているので、髪は半濁音化して「パツ」にならないという訳なんですね。
「間髪を入れず」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「間髪を入れず」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 先生の質問に対して、間髪を入れずに手を挙げて答えたら褒められた。
- その芸人は、間髪を入れずに絶妙のツッコミを入れられる特殊な才能を持っている。
- 超多忙な芸能人は、コンサートが終わった後、間髪を入れずに、ドラマのロケの現場に向かった。
- 子供の頃、少しでも行儀が悪いと、間髪を入れずに、父のげんこつが飛んできた。
「間髪を入れず」の類語
「間髪を入れず」の類語には以下のようなものがあります。
- 矢継ぎ早に
- 即座に
- するや否や
- すぐに
- すかさず
- 矢先に
- 反射的に
- とっさに
- 速やかに
- 時をまたずに
まとめ
間髪を入れずは、「間、髪を入れず」と読んで、髪の毛を入れる余地がないほどという意味ですが、「かんぱつ」と読む人は本当に多いですよね。
これだけ「かんぱつ」と読む人が多いのですから、ちょっとぐらい「“かんぱつ”でもOK」という辞書が出て来てもいいじゃないかと個人的には思います。
実際、たくさんの人が「かんぱつをいれず」と言う中で、「かんはつをいれず」と堂々と言うことは、ある意味、勇気のいることですから^^;