こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、ホームページを作っている会社の人と話をした時の事です。
ネットの世界はいろいろと変化が激しいみたいで
「最近はデザイン性の高いサイトが誰でも簡単に作れるので、ホームページ制作会社としては立つ瀬がないですよ。」
と嘆いていました。
こういった業界で働いている人は大変だなあと思いつつ、「立つ瀬がない」という言葉も気になってしまいました。
立つ瀬ってどんな場所がなんでしょうか?
そこでここでは、「立つ瀬がない」の意味や類語、そして例文(使い方)をお伝えしていきます。
「立つ瀬がない」の意味
「立つ瀬がない」とは、面目や立場を失って、苦しい状況に陥るという意味です。
自分の親しい人が関係の近い人が、自分にとって不利益となる言動をすることによって、自分の面目や立場が保てなくなった時に使います。
「立つ瀬がない」の語源
「立つ瀬」の瀬は、川の水が浅く、歩いて渡れるところを指します。
そこで立っている場所がないと、深みにハマり、流されてしまう可能性が出て来ますよね。
「立つ瀬がない」とはそういった状況を指すのです。
「立つ瀬がない」の類語・似た言葉
「立つ瀬がない」の類語や似た言葉には以下のようなものがあります。
- 立場がない
- 立場が苦しい
- 面目を失う
- 面目ない
- メンツが立たない
- 対面がよくない
- ばつが悪い
- 格好がつかない
「立つ瀬がない」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで「立つ瀬がない」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 小学生にあそこまですごいパフォーマンスをされるとプロとしては立つ瀬がない。
- 彼氏が一生懸命探して見つけたレストランを彼女から批判されて、彼も立つ瀬がなくなってしまった。
- セキュリティを専門とする会社のサイトがハッカーの侵入を受けては立つ瀬がない。
- 妻は好きな男性タレントの素晴らしさをうれしそうに語っていたが、そこまで言われると夫としては立つ瀬がない。
- こちらは本当に善意で寄付をしたのに、偽善行為だと言われてしまっては立つ瀬がない
まとめ
「立つ瀬がない」は、「面目がない」とか「格好がつかない」と同じような意味で使われるので、そちらに言葉に言い換えても大丈夫です。
ただ、「立つ瀬がない」がないとは、その語源からも分かるように、より追い込まれた感じが伝わる言葉です。
ですから、「立つ瀬がない」という言葉を聞いたら、いろいろ大変なんだなあと理解すれば良いと思いますよ。