見ると観るの違い!作品・動物・星・アニメはどっちを使う?

こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

先日、子供たちと一緒に上野動物園に行って来ました。

上野動物園と言えば、パンダですが、パンダはお休み中で結局見られず、たくさんの人でなかなか次の動物をみることが出来ず、かなり大変だったのですが・・・

そんな時、動物をみながら、「あれっ、動物って”見る”のかな”観る”のかな?」と考えてしまいました。

話す時は、問題ありませんが、書く時は、結構、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

ここでは、”見る”と”観る”の違いや使い分けの方法をシチュエーション別に、解説していきます。

“見る”と”観る”の違い

“見る”とは、物の形状や色を目で感じるという意味です。

“観る”とは、見物する、眺める、鑑賞するという意味です。

つまり、”見る”はシンプルに見る時に使い、そこに明確な目的や意図がありません。

その一方で、”観る”は、目的や意図そして、楽しむという要素などが入って来ます。

シチュエーション別、見ると観るの使い分け

作品を見る?観る?

作品をみる場合は、作品をみて、深く味わったり、理解しようという意思が働きます。

ですから、基本的には作品は”見る”ではなく”観る”となります。

アニメを見る?観る?

アニメも作品の一つですから、基本的にはアニメを”観る”となります。

ただ、目的を持って劇場などで観る芸術作品と違い、アニメは、普段、何気なくテレビをつけていて、何となくみることもあります。

そういった場合は、アニメを”見る”という表現した方が良い場合もあります。

テレビを見る?観る?

テレビも、いろいろなシチュエーションでみる人がいるので、その時によってふさわしい表現は異なります。

テレビという機械をみる場合や、何気なく受動的に番組をみる場合は、テレビを”見る”となります。

その一方で、ドラマやスポーツなどをテレビでじっくりみる場合は、テレビを”観る”とういことになります。

星を見る?観る?

星をみる場合は、境目が難しいところがあります。

なぜなら、普段、空を見上げて、何気なく星を”見る”人もいれば、天体観測という形でじっくり星を”観る”という人もいるからです。

ここら辺は、星をみる人の目的や意思によって使い分けていくのが良いでしょう。

動物を見る?観る?

動物をみる場合は、基本的に”見る”を使うことが多いです。

ただ、動物園でじっくり動物を観察するような時は”観る”という表現を使うケースが増えて来ます。

夢を見る?観る?

寝ている間にみる夢は、かなり漠然としたものであり、じっくりとみたり、鑑賞したりすることが出来ません。

そういった観点からは、夢は”見る”という表現を使います

みるの漢字一覧

今回は、”見る”と”観る”の違いについて解説をしてきましたが、実際、”みる”という言葉には、様々な漢字があります。

見る 物の色や形をシンプルに目で感じる
観る 見物する、鑑賞する
診る 診察をする
視る 調査する、より注意して視線を注ぐ
看る 気を配って面倒を見る

見るから観るへ

“みる”という言葉を使う場合、一般的によく使われるのは、”見る”です。

ただ、”みる”人が、様々な目的や意思を持つ場合は、その時の状況に応じて、観る、診る、視る、視るなどの感じを使い分けるようになります。

そのような感じで覚えると違いが分かりやすくなるかと思います。