先日、ニュースを見ていたら、「今は、働き方が多様化していて、何にどれくらい重きを置くかは、人それぞれである」というコメントがあったんですね。
その時、重きを置くという慣用句が気になりまして。
そこで、今回は「重きを置く」の意味、例文、類語、そして反対語について解説をしていきます。
「重きを置く」の意味
「重きを置く」には、重視する、重点をおく、大切にする、重くみる、という意味があります。
この慣用句は、必ず、対象となる要素を指定した上で使います。
何に「重きを置く」かは、その人、或いは組織の価値観やその時の状況によって変わりますが、使う人の考え方を相手に示す上で、便利な表現だと言えますね。
「重きを置く」の例文・使い方
社長は、これから海外展開に重きを置くって話していたけど、うちの会社も、いよいよこれから、グローバル企業みたいになっていくのかなあ。
次郎
太郎
そうなってくると、僕達もこれからは英語の勉強に力を入れていかないといけないよね。
という感じで「重きを置く」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- その監督は、人間育成に重きを置く指導に定評があった。
- 彼は、様々な分野で活躍をして来たが、最近は、俳優業に重きを置いている。
- 家を建てようとする際、夫と妻では、重きを置くポイントが違うものだ。
- 我が社は、人を採用する際、学歴よりも、人柄に重きを置くようにしている。
- これからの時代を生きにくため、品質を落とさずに、いかにコストを下げるかという点に重きを置く必要がある。
- 今までは、仕事に重きを置く生活をしてきたが、これからは、家庭も大切にしていかなければと考えている。
- パソコンを買う時は、価格やデザイン性よりも機能性に重きを置くようにしている。
- 今度の選挙では、何よりも経済対策に重きを置く政治家に一票を投じたい。
「重きを置く」の類語
「重きを置く」には、以下のような類語があります。
- 比重を置く
- ウェートを置く
- 重点を置く
- 重心を置く
- 軸足を置く
- 力を注ぐ
- 重要視する
- 強調する
- 集中する
- 重く見る
- 優先する
「重きを置く」には、様々な類似表現があり、言い換えることが可能です。
「重きを置く」の反対語
「重きを置く」の反対の意味を持つ表現には以下のものがあります。
- 軽んじる
- 過小評価する
- 見くびる
- 軽視する
- 軽く見る
まとめ
「重きを置く」とは、重要視すると意味ですが、この表現が使われる時は、その人や組織の価値観が如実に表れます。
そこで、相手の価値観を理解した上で、正しく対処していければいいですよね。