こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
私の友達で、投資に多額のお金を使っている人がいます。
手持ち資金が足らないので、借金をしてまで投資をしているという話を聞いて、「それって、ギャンブルだね~」と言ったら、
「いや、これは投資だ。ギャンブルとは似て非なるものだよ。」
と怒られちゃいました^^;
ただ、そう言われてみると、世の中には「似て非なるもの」って世の中には、いろいろありますよね。
そこで、ここでは、「似て非なるもの」の意味や例文(使い方)についてお伝えしていきます。
「似て非なるもの」の意味
「似て非なるもの」とは、一見、よく似ているようで、実はまったく異なるものであるという意味です。
「似て非なるもの」は元々、中国の孟子の言葉で、『孟子』の中の「似て非なる者を悪(にく)む。ゆうを悪むは其の苗を乱るを恐るればなり。」という言葉から来ています。
後半の部分は、「田んぼに生えている雑草をにくむ理由は、それが穀物の苗に似ていて紛らわしいからだ」という意味です。
「似て非なるもの」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「似て非なるもの」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- スノボの名手が、スケボーに挑戦したが、スケボーはスノボと似て非なるものであることを痛感した。
- 日本のシルムと韓国のシルムは似て非なるものである。
- 三ツ星レストランのメニューを参考にしてパスタを作ってみたが、似て非なるものが出来上がってしまった(涙)
- ルールは守らないと罰則が設けられているという点で、マナーと似て非なるものである。
- みりん風は、みりんと似て非なるものだと知りつつも、安いからついつい買ってしまう。
- 自由は無法とは似て非なるものだよ。自由には必ず責任が伴うからね。
似て非なるものはたくさんある!?
似て非なるものって、実は世の中にはたいさんありますよね。
例を挙げると・・・
- バーベキューと焼き肉
- ウインナーとソーセージ
- 冷麺と冷やし中華
- ざるそばともりそば
- 土偶と埴輪
- イモリとヤモリ
- ジャガーとヒョウ
- ギターとベース
- パプリカとピーマン
- 自首と出頭
- 卵と玉子
- いくらと筋子
- パンケーキとホットケーキ
- ハイキングとピクニック
- 牧師と神父
- 理容師と美容師
などなど、枚挙にいとまがありません。
中には、「えっ、これって本当は違うものなの?」と思うものもあるかもしれませんが、実際に調べてみると、「へ~、こんな違いがあるんだ」と気が付いたりするものです。
普段、何気なく見たり、考えたりしていると、違いに気づかないことも多いかもしれません。
「似て非なるもの」は意外に、いろいろ見つかるもなので、気が向いたら、一度、探してみてはいかがでしょうか?