目次
「石橋を叩いて渡る」の意味
「石橋を叩いて渡る」とは、用心に用心を重ねながら、慎重に物事を進めていくという意味です。
石橋は木で出来た橋に比べると、頑丈ですし、簡単に壊れることはありません。
しかし、そういった橋でさえも、「もし、万が一壊れれたら」と心配して、叩いて確かめながら、渡っていく人は、相当慎重な人だと思います。
「石橋を叩いて渡る」は、そんなものすごく慎重な人を指して使う言葉です。
「石橋を叩いて渡る」の使い方・例文
次郎
太郎
- あの小学生は、テストで全問解き終わった後も、石橋を叩いて渡るように再度チェックしていくから、いつも100点を取れるんだよ。
- 彼は、石橋を叩いて渡るように仕事を進めていくので、ミスが少ないがスピードが遅い。
- 自分は、石橋を叩いて渡る性格なので、欲しいものがあっても、すぐには買わず、3日以上は本当に買うべきか考えるようにしている。
- 副業の収入が本業の収入を超えるようになったけど、石橋を叩いて渡る性格なので、なかなか独立に踏み切れない。
- 彼氏は、石橋を叩いて渡る性格で、全然、結婚をする決断をしてくれなかったので、結局、別れることにした。
- 若い時は、何人か男性と恋愛をしたこともあったのよ。でも、石橋を叩いて渡る性格が災いしたせいか、結婚まで踏み切れなくて40代になってしまった。
「石橋を叩いて渡る」の類語
「石橋を叩いて渡る」の類語には、以下のような表現があります。
ことわざ
まずは、似た意味を持つことわざからご紹介します。
どのことわざにも慎重に行動するという点では同じ意味を持ちます。
ただ、「石橋を叩いて渡る」は、慎重すぎる人を皮肉っていう時にも使うので、その点では、他のことわざと少し使われ方が異なるところがありますね。
四字熟語
また、四字熟語の場合だと、類語として以下の表現があります。
- 油断大敵(ゆだんたいてき)
- 曲突徙薪(きょくとつししん)
曲突徙薪とは、聞き慣れない表現かもしれませんが、これは、煙突を曲げて(曲突)、かまどの周りの蒔を他に移して(徙薪)火事になるのを防ぐという意味です。
「石橋を叩いて渡る」の反対語・対義語
その一方で、「石橋を叩いて渡る」の反対語・対義語は以下のようになります。
どちらと言えば、ビジネスで果敢に挑戦する経営者は、こういった性格の人が多いのかと思います。
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 一か八か
- 案ずるより産むが易し
- 危ない橋を渡る
- 当たって砕けろ
「石橋を叩いて渡る」を座右の銘にしている人も
「石橋を叩いて渡る」ということわざは、必要以上に慎重な人を少し皮肉るように使う時もあります。
確かに、慎重に慎重を重ねるとスピードは遅くなりますし、せっかく来たチャンスを失う確率は高くなってしまうというデメリットがあります。
ただ、その一方で、「石橋を叩いて渡る」を座右の銘にしている人は意外に多いです。
石橋は頑丈ですし、壊れる可能性は低いのかもしれません。
しかし、もしかしたら、それは自分の勝手な思い込みかもしれませんし、慎重さを欠いて行動をすると、思わぬミスをして大失敗につながる可能性もあります。
特に、大丈夫だと思い込んでいたら、実は間違っていたという失敗をした人は、人生の教訓として、「石橋を叩いて渡る」ということわざを座右の銘にしやすいのかもしれません。
「石橋を叩く」ことは必要か?
「石橋を叩いて渡る」という言葉は、慎重すぎる人のことを皮肉る時に使われることも事実です。
また、恋愛の分野では、石橋を叩いてばかりの人は、結局、結婚が出来ない批判する人もいます。
実際、「石橋を叩いて渡らない」ことは一番よくないパターンでしょう。
ただ、「石橋を叩く」こと自体は絶対必要だと思うのです。
なぜなら、「石橋を叩く」ことをせず、用心深さを失ってしまうと、
- 詐欺に遭ってしまった。
- 結婚してから、相手の男性はとんでもない性格の人であることが分かった。
- 会社に入ってから、実はブラック企業だったことが分かって後悔した。
と取り返しのつかない失敗をしてしまうことがあるからです。
ただ、あまり慎重になりすぎると、チャンスを失う確率が高まってしまうことも事実なので、石橋を渡りながら叩くぐらいの感覚が、必要なのかもしれません。
ここら辺は、その時のシチュエーションに合わせて、うまく対応されることをオススメいたします。