目をかけるの意味・例文・類語!手をかけるや心をかけるとの違いは?


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

先日、5人のお子さんを立派に育て上げたという女性に子育ての秘訣について聞いてみたんですね。

すると、「子育てのコツは小さい頃は手をかけて、大きくなったら目をかけることだと思うわ。」とおっしゃっていました。

その時、「目をかける」って「手をかける」とどう違うのかなと思いまして・・・

ということで、今回は「目をかける」の意味、例文、類語、そして似た言葉との違いについて解説をしていきます。

「目をかける」の意味

「目をかける」とは、漢字で書くと「目を掛ける」ですが、ひいきにしたり、注意して見入ったりするという意味です。

上司が部下に対して、親が子供に対して、大人が子供に対して、かわいがって面倒を見るという時もあれば、注目するという意味でも使われます。

また、「目をかける」と別に「目にかける」という言葉もありますが、基本的には同じ意味です。

「目をかける」の例文・使い方

あの先輩は、元々優秀だと思っていたけど、すごいスピードで出世しているよね。

次郎

太郎

社長は彼が入社した頃から、目をかけているからね。将来の社長候補じゃないかな。

という感じで「目をかける」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 少子化の影響で子供一人あたりに目をかける大人の数は増えて来ている。
  • 彼は、以前は自分のことばかり考えていたが、最近は後輩に目をかける場面が増えた。
  • この作品でブレイクしたのをきっかけに彼に目をかける芸能事務所が多くなった。
  • 社長は、彼を次期社長にしたいと思い、若い頃から目をかけてきた

「目をかける」の類語

「目をかける」には以下のような類語があります。

  • かわいがる
  • 手塩にかける
  • 寵愛する
  • 温かく見守る
  • 大事にする
  • 気を配る
  • 気にする

いずれも相手を思いやり、大切にするというニュアンスが伝わって来る言葉ですよね。

「目をかける」、「手をかける」、「心をかける」の違いは?

「目をかける」と似たような言葉として、「手をかける」や「心をかける」という言葉がありますが、これらとはどういった違いがあるのでしょうか?

この点に関しては、子育てを例に挙げると非常に分かりやすいかと思います。

まず、「手をかける」は、赤ちゃんの時など、子供のすべてに対して面倒を見て上げるという意味です。

しかし、子供が大きくなると、自分でいろいろなことが出来るようになりますが、それでも間違った方向へ行かないよう「目をかける」ことが大切です。

そして、最後、子供は親元を離れ自立していきますが、直接、面倒を見ることがなくても「心をかける」のが親心ですよね。

「目をかける」と「目をつける」の違いは?

では、「目をかける」と「目をつける」はどう違うのでしょうか?

「目をかける」場合は、愛情や大切に思う気持ちで接するという意味で使われることが多いです。

その一方で、「目をつける」場合は、愛情とか関係なく、ただ単に注目するという意味です。

ですから、目をかけられた場合は素直に喜んで良いですが、目をつけられた場合は、状況によっては気を付けた方が良いですね。

特に悪い人に目を付けられると非常に面倒なことになりますから・・・

まとめ

「目をかける」とは、面倒を見たり、可愛がったりするという意味ですが、似たような言葉がいろいろあるので、ニュアンスの分かりづらい時があるかもしれません。

ただ、子育てなどに当てはめたりすると、微妙な違いが見えて来たりするので、こちらで紹介した内容を参考にしてみて下さい。

実際、人が自分だけのことは考えず、誰かを目にかけることは素晴らしいことだと思います。

もちろん、誰かに目をかけてもらうことも嬉しいものですが、自分が立派になって、子供や部下に対して目をかけて上げることも楽しいものですよ。