こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
最近、私の友人が好きな女性タレントが、政治や社会問題について積極的に発言しているので、その友人は「そういうややこしい問題に首を突っ込むとロクなことがないのになあ。」と心配していました。
その時、「首を突っ込む」という慣用句が気になりましたので・・・
ここでは「首を突っ込む」の意味、例文、類語、そして対義語について解説をしていきます。
「首を突っ込む」の意味
「首を突っ込む」とは、関心や興味を持って、そのことと関係を持ったり、深入りしてしまったりするという意味です。
ここでの関心事や興味事は、本来、関心を持たなくても良いケースがほとんどです。
それなのに、関わったり、深入りをしたりしてしまう訳ですから、あまり良いイメージを持たれませんし、場合によってはうざいと思われてしまいます。
「首を突っ込む」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「首を突っ込む」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- そのジャーナリストは専門分野以外のことにも首を突っ込み過ぎるので周りの人から敬遠されている。
- 何にでも首を突っ込むのではなく、一つのことにじっくりと集中して取り組んだ方が良い。
- これから景気が悪くなろうとしてる時に、株の世界に首を突っ込むのは決して賢いやり方だと言えない。
- 社長は、立場上、職場の細かい問題にまで首を突っ込むことを極力避けるようにしていた。
- そのタレントは、友達のタレントの不祥事に首を突っ込んでしまったが故にSNSが大炎上してしまった。
- 彼は、謎に満ちた事件に首を突っ込みすぎたが故に命を狙われることになった。
「首を突っ込む」の類語
「首を突っ込む」には以下のような類語があります。
- ちょっかいを出す
- 足を突っ込む
- 余計な世話を焼く
- 茶々を入れる
- 余計な手出しをする
- 干渉する
- 横から口をはさむ
「首を突っ込む」の類語には、「本当に余計なことをして・・・」と周りの人達が迷惑に感じるような表現が多いですよね。
「首を突っ込む」の対義語・反対語
「首を突っ込む」の反対語としては、余計な事には手を出さないという意味の表現が該当します。
ですから、具体的には、以下のような表現が挙げられます。
- 君子危うきに近寄らず:教養があり徳がある人は、危険なところには近づかないという意味
- 触らぬ神に祟りなし:その物事に関わりを持たなければ、災いを招くことはないという意味
- 触り三百(さわりさんびゃく):ちょっと触ったばかりに三百文の損をするということから、変に関わったばかりに損害受けるという意味
- 距離を置く
まとめ
「首を突っ込む」は、他人や他のことに関心を持って、関係を持ったり、深入りをしたりすることですが、職場や近所にもそういう人って時々いらっしゃいますよね。
或いは、あなた自身がそうであったりとか・・・
もちろん、首を突っ込む人の心理としては、決して悪気がある訳ではなく、逆に相手のためを思っていたりする時の方が多いくらいです。
ただ、必要としていないのにで、周りから首を突っ込まれる人の心理としては、やはり良く思わないケースが多いので、首を突っ込むことは、ほどほどにされることをお勧めいたします。
実は、かくいう私も、少し首を突っ込む癖があるので、いろいろと反省しております。。。