敬服に値するの意味・例文・類語を解説!「敬服します」との違いは?

「敬服に値する」の読み方

「敬服に値する」の読み方は、「けいふくにあたいする」です。

そこまで難しい読み方ではありませんが、「けいふくにねする」などとは、読まないように注意して下さいね。

「敬服に値する」の意味


「敬服に値する」とは、心から感心して、尊敬の念を抱くだけの価値があるという意味です。

「敬服」とは、「尊敬」とも似た表現ですが、感心して敬うという意味があります。

そして、「値する」とは「それだけの価値がある」という意味です。

誰かの行動や振る舞いに対して、感心するだけでなく、尊敬の念も抱いた時には、この慣用句を使うと良いでしょう。

「敬服する」と「敬服に値する」との違い

「敬服に値する」と聞くと、普通に「敬服します」とか「敬服いたします」などと、言ったら良いのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、この二つの表現は同じような意味で使う場合もあります。

ただ、「敬服します」の場合は、その言葉を使っている本人が敬服している時に使う表現です。

その一方で、「敬服に値する」は、その人だけじゃなく、誰が見ても敬服する価値があると客観的な事実を強調したい時に使います

「敬服に値する」の例文・使い方

課長は、いつも業務開始の30分前に出社して、トイレ掃除までやっているから、本当にすごいよね。

次郎

太郎

うん、そういった課長の行動は、敬服に値するよ。僕も見習わなくちゃ。

という感じで「敬服に値する」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 彼の趣味に掛ける情熱は敬服に値する
  • 子供のお弁当を作るために、毎朝5時に起きる妻の努力は敬服に値する
  • どんなに偉くなっても謙虚さを忘れない社長の姿勢は敬服に値する
  • 年齢を重ねても挑戦する心を忘れない彼の生き様は敬服に値する

「敬服に値する」の類語

「敬服に値する」には以下のような類語があります。

「敬服に値する」

「尊敬に値する」は、尊敬するだけの価値があるという意味なので、「敬服に値する」と言い換えて使うことも可能です。

ただ、より感心したことを強調したい場合は、「敬服に値する」という表現を使った方が良いでしょう。

「称賛に値する」

「称賛に値する」とは、ほめたたえる価値があるということです。

尊敬するというい意味は含まれませんが、褒めることをより強調したい場合は「称賛に値する」を使います。

「敬服に値する」を英語では何という?

「敬服する」を英語で表現すると、“admire”となります。

ですから、「敬服に値する」は、“can admire”と表現することが出来ます。

例えば、“He is the wonderful person whom I can admire.”(彼は敬服に値する素晴らしい人だ)という感じで使ったりします。

まとめ

「敬服に値する」には、感心して尊敬する価値があるという意味ですが、そこには、「誰が見ても敬服せざるを得ない」というニュアンスが含まれています。

そのような行動を取れる人になっていきたいものだと、私もつくづく感じるものです。