先日、友人が「ネットで流れる噂を鵜呑みにすると、正しい判断が出来なくなってしまうよね。」と言っていました。
その時、「鵜呑みにする」という慣用句を聞いて、それって元々どんな呑み込み方なのかと気になりまして・・・
そこで、今回は、「鵜呑みにする」の意味、由来、例文、類語、そして英語での意味についてお伝えしていきます。
「鵜呑みにする」の意味
「鵜呑みにする」には、2つの意味があります。
- 食物をかまずに呑み込む
- 物事の真意を理解せずに受け入れる
1番目が文字通りの意味で、2番目が慣用句として意味となりますが、実際に使う場合は慣用句として使うことが多いです。
人の話を素直に聞くことは良いことだと言われますが、その一方で「鵜呑みにする」ことはネガティブな意味で使われます。
「鵜呑みにする」の由来・語源
「鵜呑みにする」とは、元々、鵜飼としても有名な鵜が魚を噛まないで丸呑みすることが由来となって出来た慣用句です。
鵜飼は、鵜が鮎を丸呑みする性質を利用して、後でそれを吐き出させて、鮎を捕る便利な手法です。
そこから、何も考えず、或いは理解せずに、人の話を受け入れることを「鵜呑みにする」と表現するようになりました。
「鵜呑みにする」の例文・使い方
次郎
太郎
- 占いの結果は鵜呑みにするのではなく、参考にする程度がちょうど良い。
- 世の中には、テレビで言われていることが100%正しいと鵜呑みにする人が本当に多い。
- 人の話を鵜呑みにする高齢者を狙った詐欺事件は後を絶たない。
- 人には、白衣を来た人が話したことは鵜呑みにする傾向がある。
- 彼は、ものごとを大袈裟に表現する癖があるので、彼の話は鵜呑みにしない方が良い。
「鵜呑みにする」の類語
「鵜呑みにする」には、以下のような類語があります。
- 真に受ける
- 信じて疑わない
- 無条件に受け入れる
- 疑念を抱かない
- 妄信する
「鵜呑みにする」を英語で言うと?
「鵜呑みにする」を英語では、“swallow”と言います。
“swallow”には、文字通り、物を呑み込むという意味もありますし、人の話を鵜呑みにするという意味もあります。
ですから、「彼の話を鵜呑みにするな」と言いたい時は、
“Don’t swallows what he says.”
と英語に訳すことが出来ます。
まとめ
「鵜呑みにする」とは、人の話を何も疑わずに信じてしまうという意味ですが、私達は気づかない内に、新聞、テレビ、ネットでの話を鵜呑みにしてしまっていることが意外に多いものです。
ですから、話を聞く時は、少し疑ってみたり、よく吟味したりすることが大切なのでははないでしょうか?
特に素直な人は、その性格が悪い方向へ行くと、「人の話を鵜呑みにする」という短所として表れてしまうので、気を付けた方が良いかと思います。