私が好きな映画の一つに銀河鉄道999があるのですが、最後のシーンの「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車が行く。ひとつの旅は終わり また新しい旅立ちがはじまる。」というナレーションが大好きなんです。
ところで、「万感の思い」って何なのでしょうか?
ということで、今回は、「万感の思い」の意味、例文、そして類語についてお伝えしていきます。
「万感の思い」の意味
「万感の思い」とは、一瞬で心に浮かぶ様々な思いや感情を意味します。
「万」とは数字の“10,000”以外にも、「万(よろず)の神」とも言うように、数が非常に多いという意味もありますよね。
そして、「万感」とは、心にわき起こる様々な思いを意味しますが、そこには、喜び、悲しみ、苦しみなど様々な感情が含まれます。
そういった過去から積み重なって来た思いが一気に込み上げる時に「万感の思い」という慣用句をよく使います。
「万感の思い」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「万感の思い」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- たくさん集まってくれたファンに対して万感の思いを込めて感謝の気持ちを伝えた。
- 今まで、お客様のために尽力して来ましたが、こうやって高く評価してもらい、万感の思いです。
- 卒業式で挨拶をする時、万感の思いが込み上げて来て、思わず涙した。
- ここで仲間たちと試合をするのも今日が最後ということで、万感の思いが湧いて来た。
「万感の思い」の類語
「万感の思い」には以下のような類語があります。
「感無量」
「感無量」とは、感慨がはかりしれないほど大きいという意味があります。
どちらも様々な感情が溢れるという点では共通しています。
ただ、「万感の思い」は、過去に感じてきた様々な感情を表すことに対して、「感無量」は、その時の感情で満たされることが多いです。
例えば、何かの高いで優勝をした時、「万感の思い」は、今までがんばって来た中で感じて来た過去の様々な思いを意味します。
その一方で「感無量」とは、優勝した感動だけでも心が満たされるという感じです。
感無量の意味・語源・使い方・類語を解説!感慨無量との違いは?「溢れる思い」
「溢れる思い」とは、感情が溢れるように湧いて来るという意味です。
「溢れる思い」に関しても、気持が溢れてくるという点では「万感の思い」と同じ意味で使われることが多いです。
ただ、「万感の思い」は様々な感情を意味するのに対して、「溢れる思い」は、ある一種類の感情だけでも、それが溢れるように出てくれば使う表現です。
誰かが好きで好きでたまらない時も「溢れる思い」は湧いて来ますが、「万感の思い」ではないですよね。
まとめ
「万感の思い」とは、一瞬で心に浮かぶ様々な思いや感情を意味しますが、人は何かを成し遂げた時、或いは、何かを終えようとした時など、人生の節目となるようなタイミングで万感の思いが湧いてくることはよくありますよね。
私も、そんな時、万感の思いを込めて汽笛が鳴るような感動的なシーンになるようがんばりたいと思います。