虫唾が走る(虫酸が走る)の意味・例文・類語を解説!虫唾って何?


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

最近、夫との仲が悪いと言う女性と話をした時があったのですが、「夫に触られるだけで虫唾が走るの。」と話していました。

いろいろ同情しつつも、その時、「虫唾が走る」の「虫唾」って何だろうって気になったんですね。

そこで、今回は、「虫唾が走る」の意味、例文、類語などについて解説をしていきます。

「虫唾が走る」の意味

「虫唾が走る」とは、胸がむかむかするほど不快であるという意味です。

“唾”の代わりに“酸”を使って「虫酸が走る」と書かれているケースもあるので、どっちが正しいのか気になるところかもしれませんが、どちらの表記でも大丈夫です。

また、ここに出て来る虫唾(虫酸)とは、胃酸が過多となって、胃から口に出て来る酸っぱい液のことを指します。

また、虫唾が胃から逆流して出て来ることを「走る」と表現します。

「虫唾が走る」と聞くと、むしさんが走るようなイメージを抱く人もがいますが、決してそうではないので、ご注意下さい。

経験された方は分かると思いますが、虫唾が逆流してくると、本当に気持ち悪くなりますよね。

それだけ気持ち悪くなるぐらい不快だというたとえから、「虫唾が走る」という言葉が生まれたのです。

「虫唾が走る」の例文・使い方

あの人とは、もう絶対に会いたくない。顔を見るのも嫌だ。

次郎

太郎

人間関係が悪化すると、顔を見るだけでも虫唾が走る時ってあるから、そんな時は、出来るだけ会わない方がお互いにとっていいと思うよ。

という感じで「虫唾が走る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • テレビで嫌いなタレントを見かけると虫唾が走るので、すぐチャンネルを変えるようにしている。
  • 元彼から、メールが来るだけで虫唾が走るのでアドレスを変えてしまった。
  • 年配の人が無理に若者言葉を使っていると虫唾が走ってしまう。

「虫唾が走る」を英語や韓国語で表現すると?

英語での表現

「虫唾が走る」を英語で表現すると、“loathe”という言葉が該当します。

“loathe”には、~が嫌で胸が悪くなるという意味があります。

また他にもhate(憎む)や、disgusted(むかつく)という表現を使っても良いでしょう。

韓国語での表現

「虫唾が走る」を韓国語で表現する場合、一番近いのは、징그럽다(チングロップタ)でしょう。

この言葉は、「気持ち悪い」とか「気味が悪い」という時に使う表現です。

「虫唾が走る」の類語

「虫唾が走る」には以下のような類語があります。

  • 嫌でしょうがない
  • 吐き気がする
  • ムカつく
  • 生理的に無理
  • 見るのも嫌
  • 不愉快になる
  • 反吐が出る

人は、何かが嫌になった時、とにかくいろいろなたとえを使って表現しようとしますよね・・・

まとめ

「虫唾が走る」は、胸がムカムカするほど不快になるという意味ですが、虫唾が胃の中から上がってくるぐらいですから、嫌がるというレベルで考えたら、かなり高い部類の表現に入ってしまいます

この表現を人に対して使うのはよっぽどのことですから、極力使わない方が良いのかなって思います。

ただ、それ以前に、人間関係ではそこまでひどくならないよう注意したいものです。