この間、アニメの映画を観ていたら「ミッションコンプリート」というセリフが出て来たんです。
ただ、その時、「ミッションコンプリートって、英語表現として合っているのかな?」とふと思ったんですね。
そこで、今回は、「ミッションコンプリート」の日本語や英語での意味、類語、そして反対語について解説をしていきます。
目次
「ミッションコンプリート」の日本語での意味
「ミッションコンプリート」の日本語での意味は、任務完了です。
ただ、最近は、「ミッション」も「コンプリート」もカタカナで普通に使う人が増えて来ているので、「ミッション完了」や「ミッションコンプリート」と言っても意味は通じるでしょう。
この言葉は、ゲームでクリアをした時、仕事や役目を無事に終えた時、或いは作戦が成功した時などに使ったりします。
「ミッションコンプリート」の英語での意味
「ミッションコンプリート」を英語で書くと、“mission complete”です。
“mission”には、任務、使命、目的、目標という意味があります。
また、キリスト教の信者が行う布教活動も“mission”と言います。
また、“complete”は、
- 形容詞として使う場合:完全な、完結した、完成した
- 他動詞として使う場合:~を完了する、終える、完結する、達成する
という意味があります。
「ミッションコンプリート」は正しい英語なのか?
英語を少し知っている人は、“mission complete”の単語の訳を聞いて「ミッションコンプリート」は和製英語だと思われるかもしれません。
なぜなら、“mission”は、名詞であり、“complete”は、形容詞、または他動詞の意味しかないため、“mission complete”は文法的におかしいからです。
ですから、英語では、“mission complete”ではなく、“mission completed”という人もいますが、これも動詞が抜けているので、正しい文法だとは言えません。
ただ、英語圏の人は、“mission complete”も“mission completed”も両方正しいと言っています。
なぜなら、この2つの表現は、どちらも略語だからです。
- mission complete:The mission is complete.の略
- mission completed:The mission is completed.の略
“mission complete”では、“complete”を形容詞として、“mission completed”では、“complete”を動詞として使っています。
ただ、どちらも、任務完了と和訳することが出来ます。
また、英語圏では、“mission complete”以外に、”mission accomplished(The mission is accomplished.の略)”という表現も使われます。
「ミッションコンプリート」の類語は?
「ミッションコンプリート」の類語は、英語的に表現するならば、
- mission completed (ミッション コンプリーティッド)
- mission accomplished (ミッション アコンプリッシュド)
となりますが、どちらも、発音しづらいためか、カタカタとしては定着していません。
ですから、代わりに日本語を使って、「任務完了」とか「作戦成功」などと言ったりするのも良いでしょう。
「ミッションコンプリート」の反対語
「ミッションコンプリート」の反対語は、英語的に表現するならば、「ミッションインコンプリート(mission incomplete)」となります。
ここでの、“incomplete”は、「不完全な」という意味です。
ただ、「ミッションコンプリート」と違い、「ミッションインコンプリート」という表現自体は日本では定着していません。
まとめ
「ミッションコンプリート」は、ゲームをしている時や、映画でのセリフでよく見かける言葉ですよね。
日本語で、「任務完了」と言っても良いのですが、それよりも、格好よく聞こえるので、「ミッションコンプリート」と言っている人も多いのではないでしょうか。
英語の文法の観点から考えると“mission complete”は、変なので、一瞬、和製英語ではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、“The mission is complete.”の略語として、英語圏でも使われる表現なので、その点ではご安心下さい。