こんにちは!言葉力の編集長のケンです。
以前、子供達のパスポートの申請をしようとした時、新規申請の場合は、戸籍謄本か戸籍抄本のいずれかが必要だと言われました。
その時、「あれっ、戸籍謄本と戸籍抄本のどっちが必要なんだろう?」と少しこんがらがってしまいました。
今回のケースでは、戸籍謄本の方が良いということになるのですが、その理由も含めて、ここでは、戸籍謄本と戸籍抄本の違いについて解説をしていきます。
目次
戸籍謄本と戸籍抄本の違い
戸籍謄本と戸籍抄本の違いを一覧表にまとめると以下のようになります。
項目 | 戸籍謄本 | 戸籍抄本 |
---|---|---|
読み方 | こせきとうほん | こせきしょうほん |
別名 | 戸籍全部事項証明書 | 戸籍個人事項証明書 |
意味 | 戸籍に記載されている全員の証明書類 | 戸籍に記載されている人の中から1人または複数人を抜粋した証明書類 |
戸籍謄本と戸籍抄本の違いを簡単に言うと、
- 戸籍謄本:戸籍の全部の情報
- 戸籍抄本:戸籍の一部の情報
ということになります。
ちなみに、謄本と抄本にはそれぞれ、
- 謄本:原本の内容を完全に謄写(とうしゃ)したもの
- 抄本:原本のある一部分を書き抜いたもの
また、戸籍謄本と戸籍抄本は、どちらを取り寄せる場合でも、値段は1通450円なので、あとは用途に応じて、どちらを入手するか判断すると良いでしょう。
パスポートで戸籍謄本と戸籍抄本が必要となる場合
戸籍謄本や戸籍抄本が必要となるシーンは、それほど多くないですが、代表的なものがパスポートの申請の時です。
有効期間内でパスポートを切り替える場合で、かつパスポートの記載事項(氏名、本拠地の都道府県、性別など)に変更がない場合は、戸籍謄本と戸籍抄本のいずれも必要ありません。
ただし、以下の場合は、戸籍謄本や戸籍抄本が必要となります。
- 新規申請の場合
- 記載事項の変更を申請する場合
- 切替申請で記載事項に変更がある、または有効なパスポートを持っていない場合
戸籍謄本や戸籍抄本に有効期限はある?
戸籍謄本や戸籍抄本に有効期限はありません。
ただ、パスポートの場合であれば、発行日から6ヶ月以内のものが必要と指定がありますので、その期限は守る必要があります。
パスポートでは戸籍謄本と戸籍抄本のどっちがいい?
もし、パスポートの申請で、戸籍謄本か戸籍抄本の提出が必要となった場合、基本的には、どちらを提出しても大丈夫です。
ただ、家族や夫婦など同一戸籍の中にある2人以上の方が同時にパスポートの申請をする場合は、戸籍謄本であれば、そこに夫婦や家族の情報がすべて記載されているので、一通で済ませることが出来ます。
また、一人だけ申請をする場合は、他の個人情報が出るのを避けるために、戸籍抄本を選ぶ人もいらっしゃいます。
戸籍謄本や戸籍抄本はどこで入手できる?
戸籍謄本や戸籍抄本が必要となった場合、入手方法には以下のやり方があります。
本籍地がある役所の窓口で申請する
もし、本拠地がある役所(市役所、区役所、町役場)へ直接取りにいくことが出来るのであれば、窓口へ行って、直接、取り寄せることが出来ます。
役所の市民課や住民課などへ行けば発行してもらえます。
郵送で送ってもらう
もし、本籍地がある都道府県に住んでおらず、本籍地がある役所の窓口まで取りにいくのが難しい方には、郵送で送ってもらう方法があります。
郵送の場合は、封筒に、請求書、定額小為替、返信用封筒を入れて、本籍地がある役所に送ります。
ただ、この場合は、戸籍謄本や戸籍抄本の発行手数料とは別に、往復の送料と郵送の時間が掛かります。
コンビニで発行する
戸籍謄本や戸籍抄本は、マルチコピー機のあるコンビニで発行することも可能なので、平日の昼間に役所へ行くのが難しい人は、この方法を使うと便利でしょう。
マルチコピー機の中に、行政サービスというボタンがあるので、そちらから発行の手続きを行うことが出来ます。
ただし、コンビニで戸籍謄本や戸籍抄本を発行する場合は、
- マイナンバーカードか住民基本台帳カードのいずれかを持っている
- 本籍地に住民登録がある
- 本籍地がコンビニ交付サービスに対応している
というすべての条件を満たす必要があります。
迷ったら戸籍謄本
戸籍謄本や戸籍抄本の提出を求められた場合、基本的にはどちらでも良いケースも多いです。
ただ、パスポートを家族で申請する場合のように条件によっては、戸籍謄本を提出した方が良い時もあります。
戸籍抄本は一部の情報ですが、戸籍謄本はすべての情報を網羅しているので、迷ったら戸籍謄本を出しておく方が無難かなと個人的には思います。