打ちひしぐの意味・例文・類語を徹底的に解説!


先日、著名人の名言を探していたら、サン・テグジュペリの「心を高揚させる勝利もあれば、堕落させる勝利もある。心を打ちひしぐ敗北もあれば、目覚めさせる敗北もある。」という言葉を見かけました。

その時、「打ちひしぐ」という表現をみて、珍しい使い方だなと思ったんですね。

そこで、今回は、「打ちひしぐ」の意味、例文、類語について解説していきます。

「打ちひしぐ」の意味

「打ちひしぐ」とは、精神的な衝撃などで気力や意欲をなくさせることを意味します。

「ひしぐ」には、平たく押しつぶすという意味があります。

ですから、「打ちひしぐ」には、単純に打つだけでなく、平たくなるまで潰すというニュアンスが含まれます。

また、「打ちひしぐ」は、「打ちひしがれる」というように受身形で用いられることがほとんどです

逆に、「打ちひしぐ」という形で使うケースはほとんど見かけません。

そして使い方としては、「〇〇に打ちひしがれる」というように、前に、打ちひしぐものが付きます。

例えば、絶望、悲しみ、ショック、喪失感みたいなものです。

「打ちひしぐ」の例文・使い方

三郎君、一時期は、かなり元気をなくしていたけど、また、やる気が湧いて来たみたいで本当に良かったよ。

次郎

太郎

本当にそうだね。長年、付き合っていた彼女と別れて、ショックに打ちひしがれていた時は、どうなるか心配したけど、うまく気持ちを切り換えることが出来たみたいで安心したよ。

という感じで「打ちひしぐ」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 災害に遭って、絶望に打ちひしがれた人達を励まそうと、全国からボランティアの人達が集まって来た。
  • ダイエットをしている最中に、ついついケーキを食べてしまい、虚しさに打ちひしがれてしまった。
  • 大切な人を失い、遺族は悲しみに打ちひしがれた
  • 人気グループが突然、解散を宣言して、ファンたちは、ショックに打ちひしがれた
  • 土壇場で決勝ホームランを打たれたピッチャーは、失投の責任に打ちひしがれていた
  • 東京オリンピックは、敗戦に打ちひしがれていた日本が見事に復興を遂げたことを世界に証明する大会となった。
  • 長年、付き合っていた彼女から別れ話を告げられ、彼は、ショックに打ちひしがれた
  • 信頼していた友人に裏切られた時は、絶望に打ちひしがれたけれども、今は大丈夫だ。

「打ちひしぐ」の類語

「打ちひしぐ」には以下のような類義語があります。

  • 打ちのめす
  • 挫けさせる
  • 意気消沈させる
  • 気力を奪う
  • へこませる
  • 心を折る
  • 自信を喪失させる

いろいろなショックを受けて、精神的に意欲を失ってしまった時は、「打ちひしぐ」も含めて、こういった表現を使いますね。

まとめ

悲しみや不幸など、精神的にショックを受けた時「打ちひしぐ」という表現を使いますが、よっぽど大きな衝撃を受けた時にしか使いません。

そういったことは、起こって欲しくないものですが、もし、そういった状況を見かけた時に、この表現を使ってみて下さい。