先日、ファッション雑誌を読んでいたら「オーセンティックなデザインが魅力」という表現を見かけまた。
そう言えば、ファッション業界では「オーセンティック」という表現がよく使われるなと思いまして。
そこで、今回は、「オーセンティック」の意味、使い方、類語、そして対義語について解説をしていきます。
目次
「オーセンティック」の意味
「オーセンティック」とは、「本物の」、「正真正銘の」、「信頼できる」、「正当である」ということを意味します。
英語では、“authentic” と書きます。
元々はギリシャ語で、「根源となる」、「本物である」という意味を持った“authentikos”という言葉が語源です。
“authentic” には、「本物の」という意味があるので、“real”、“true”、“genuine”などと同じような意味として使われる時もあります。
その中で、“authentic” は、「偽物ではない」という意味が強調されて使われることが多いです。
オーセンティックの使い方
オーセンティックには、以下のような使い方がありますが、使うシーンによっても、若干、ニュアンスが変わったりします。
ファッションでの「オーセンティック」での意味
「オーセンティック」は、ファッション業界でよく使われる言葉です。
ファッション業界で使われる時の「オーセンティック」の意味は、「着こなしが本格的である」という意味になります。
例えば、以下のような感じで使います。
- オーセンティックなパリスタイル
- オーセンティックなスタイルでまとめている
- オーセンティックなロングコート
- オーセンティックなアイテムを取り揃えてみた
また、スーツであれば、イギリススタイルの紳士服というイメージがありますね。
「オーセンティックバー」の意味
「オーセンティックバー」とは、「本格的なバー」を意味します。
バーカウンターも本格的ですし、熟練したバーテンダーが所属している、まさに王道のバーだと言えます。
バーの雰囲気は、重厚で落ち着きがあり、まさに大人のバーという感じです。
「オーセンティックユニフォーム」の意味
サッカーなどのユニフォームでもオーセンティックという言葉が使われます。
オーセンティックユニフォームとは、選手が実際に着用しているものとまったく同じという意味です。
選手が実際に使っているだけあって、パフォーマンスを高めるための工夫がほどこされています。
その一方で、対照的に使われるのが、レプリカです。
レプリカには、複製品という意味があり、日常での使用を考慮した作りになっていて、特に耐久性が重視されていることが多いです。
ただ、レプリカは、非正規品という形で販売されていることもあるので、その点はご注意ください。
「オーセンティックオイル」の意味
「オーセンティックオイル」とは、ダヴィネスというイタリアのヘアケアブランドのオイルです。
100%がオーガニック成分ということで、「本物の」という意味で、オーセンティックが使われている訳ですね。
「オーセンティック」の類義語
「オーセンティック」には、以下のような類語があります。
- 正規品
- 正真正銘
- 本格的
- 真実
- 信頼に足る
- 根拠のある
「オーセンティック」の対義語
その一方で「オーセンティック」の反対語についてもご紹介していきます。
偽物(フェイク)
「オーセンティック」には、「正真正銘の」という意味がありますが、その対義語としては、「偽物」とか「フェイク」が挙げられます。
或いは、コピー商品だという時もありますよね。
レプリカ
「レプリカ」も「オーセンティック」と反対の意味を持つ言葉だと言えます。
ただ「レプリカ」には、それほど悪いニュアンスがありません。
なぜなら、「レプリカ」は、元々、オリジナルの製作者自身によって作られたコピーを指していたからです。
今でこそ、製作者が誰かは問われなくなりましたが、レプリカと聞いて悪いイメージを思い浮かべる人はあまりいないでしょう。
また、レプリカは、美術の世界で、よく使われています。
本物の作品は世界で一つしかありませんし、レプリカを作らなければ、その作品の価値が世界になかなか伝わらないですから。
まとめ
「オーセンティック」の意味は、大きく分けると、以下のように2種類の意味があります。
- 本格的な:ファッションやバーで使う場合
- 偽物ではない本物の;ユニフォームで使う場合
「オーセンティック」を使うシーンによって、どちらかに使い方が分かれるので、状況に応じて意味を正しく理解して下さいね。