こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、ラジオのパーソナリティの人がゲストの解説者に対して、「〇〇さんは、本当にすごいですね。私と比べたら『月とすっぽん』、『提灯に釣鐘』ですよ。」と語っていました。
その時「提灯に釣鐘」という表現が気になってしまったんですね。
提灯と釣鐘、どちがらが優れているんだろうかと・・・!?
そこで、今回は、「提灯に釣鐘」の意味、類義語、そして使い方について解説していきます。
「提灯に釣鐘」の意味
「提灯に釣鐘(ちょうちんにつりがね)」とは、釣り合いが取れない、比較にならないことのたとえです。
提灯も釣鐘も、釣り下げて使うという点や形では、似ていますが、重さがまったく違います。
そういった不釣り合いな状態になっていることを意味するのです。
「提灯に釣鐘」の類義語(同じ意味のことわざ)
「提灯に釣鐘」の類義語には以下のようななものがあります。
- 月とすっぽん
- 雲泥の差
- 駿河の富士と一里塚
- 雲泥の差
提灯と釣鐘で優れているのは?
特に、同じ意味のことわざとして、挙げられているのが「月とすっぽん」ですね。
ちなみに、「月とすっぽん」の場合、月が優れていて、すっぽんが劣っているという優劣が付いています。
ただ、提灯と釣鐘の場合、確かに大きさや重さの違いは大きいですが、優劣を付ける訳ではないと思います。
そもそも、比較の対象にならないという意味で使われていますね。
「提灯に釣鐘」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで「提灯に釣鐘」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 韓国ドラマには、大企業の御曹司とアルバイトのヒロインが恋に落ちる提灯に釣鐘のような恋愛ストーリーがたくさんある
- 東大生を何人も輩出している学習塾に子供を通わせたが、子供の学力を考えると、提灯に釣鐘だったと反省している。
- あの有名な役者とこの新人女優を共演させるのは、提灯に釣鐘でもったいない。
- スーツはビシッと決めているのに白い靴下を履くなんて、提灯に釣鐘でしょう。
まとめ
提灯と釣鐘は、元々は、縁談の際に、身分が釣り合わない時に使ったりしていました。
実際、昔は、身分が釣り合わないと叶わぬ恋になることが多かったですよね。
ただ、最近は、一般的に比較にならないことのたとえとしても使われています。
「月とすっぽん」に比べると使う頻度は少ないかもしれませんが、「月とすっぽん」など似たようなことわざと並列して使ったりすると、言葉の厚みが増すと思うので試してみて下さい!