こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、野球の試合を観ていたのですが、試合は5時間近くにわたる大熱戦、そして延長12回に劇的なサヨナラホームランで決着がつきました。
その時、アナウンサーが「まさに死力を尽くす戦いでした」と言っていたのですが、その時、「死力を尽くす」という言葉が気になったんですね。
死力って、ある意味、ものすごい重みのある言葉だなあと思いまして・・・
そこで、ここでは、「死力を尽くす」の意味、例文、類語について解説をしていきます。
「死力を尽くす」の意味
「死力を尽くす」とは、死んでも構わないぐらいの覚悟でありったけの力を出すという意味です。
「死力」とは、命を捨てても良いという覚悟で出す力を意味しますから、ある意味、相当な覚悟ですよね。
実際、「死力を尽くす」は、スポーツの世界で使われることが多いです。
スポーツの試合では、これ以上、無理をしたら体を壊したり、倒れてしまったりすることってありますよね。
そういった限界を超えて、力を出し切る時に、「死力を尽くす」という表現をよく使います。
「死力を尽くす」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで「死力を尽くす」は使われたりしますが、他にもこういった短文の例があります。
- その政治家は死力を尽くす選挙戦の上で、見事に当選を果たした。
- 今の苦境を乗り切るには、死力を尽くしてがんばるしかない。
- 死力を尽くす覚悟でやらないと起業は成功させるのが難しい。
- 死力を尽くし、持てる力をすべて出し切れば、結果は勝手についてくるはずだ。
「死力を尽くす」の類義語
「死力を尽くす」の類義語には以下のようなものがあります。
- 全力を傾ける
- 全身全霊を注ぐ
- 全力を尽くす
- ベストを尽くす
- 全精力を注ぐ
- 心血を注ぐ
- 尽力する
- 力の限りを尽くす
どれも一生懸命がんばるという点では共通した言葉になりますね。
ただ、その中でも「死力を尽くす」は、そういった言葉の中でも、かなり必死さが伝わる表現だと思います。
まとめ
「死力を尽くす」といっても、もちろん、そこで本当に死んでしまうことはありません。
ただ、それぐらいの覚悟でがんばっている人達を見ると、感動しますし、応援したくなりますよね。
また、死力を尽くしてがんばれば、たとえ一時的に結果が出なくても、悔いを残さずに次のステップに進むことが出来るのかなって思います。
死力を尽くすというシーンは、人生の中でそれほど多くはありません。
しかし、それでもいざという時は、一生懸命がんばって、自分自身に感動出来る生き方をしていきたいものです!