先日、ダイエットに励んでもなかなかうまくいかない妻が、「なんで、こんなにがんばっているのに、体重が減らないの?本当に癪に障るわあ。」とボヤいていました。
そんな時「癪」って何なんだと気になったんですね。
そこで、今回は、「癪に障る」の意味、例文、類語について解説をしていきます。
「癪に障る」の意味
「癪に障る」とは、物事が気に入らなくて不快に思うという意味です。
ここでの「癪」には、
- 胸や腹が急にけいれんを起こして痛むこと
- 腹が立つこと、腹立たしいこと。
という2つの意味があります。
つまり、「癪に障る」は、「癪」という病気になるぐらい、腹立たしさを感じるという意味なんですね。
「癪に触る」は間違い
ただ、中には、「癪に触る」と言う人もいますが、この表現は間違いです。
なぜなら、「癪」は体のどこかの部位ではなく、病気の状態であるため、元々、触れるものではないからです。
ですから、ここでは、「癪に触る」ではなく、「癪に障る」が正しい表現となります。
「癪に障る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「癪に障る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 社内では、同期の彼ばかりが注目されて、癪に障る。
- 散々、借金をしまくって、最後は自己破産で、すべてチャラにしてしまうなんて癪に障る話だ。
- 会社の同僚とカラオケに行ったが、彼の歌い方は何だか癪に障るなあ。
- チームメートは彼のことを思ってアドバイスをしたつもりだったが、彼にとっては癪に障ったようだ。
- 男性にとって好意を持たれる女性は、女性から見ると癪に障る存在であるケースがよくある
「癪に障る」の類語
癪に障るには、以下のような類語があります。
- 癇に障る
- イラッとさせる
- 気分を害する
- 不快感を持つ
- 不愉快に思う
- むしゃくしゃする
- 気に障る
ちなみに、「癇に障る」との違いについては、こちらの記事で詳しく解説をしています。
癇に障るの意味・使い方・類語を徹底解説!癇って一体何?まとめ
「癪に障る」は、「気に障る」や「癇に障る」と同じような意味で使われることもありますが、どちらかと言えば、自分の思い通りにいかないために腹が立つ時によく使われます。
実際、長い人生を生きていると、自分の思い通りに行かない時っていくらでもありますよね~
というか、自分の思い通りに生きられた人なんて皆無なんじゃないでしょうか?
そういった意味で、癪に障ってしまう時があるのは、人とのしての自然な感情だと言えます。
ただ、そこで大切なのは、そういったネガティブな感情を如何にプラスのエネルギーに変えられるかということ。
癪に障るのあれば、その分、がんばって、そういった状況を乗り越えていければいいんじゃないかなって思います。