「鼻を折る」の意味・例文・類語を解説!(慣用句)

先日、スポーツニュースで、ある選手が、「今度の試合では、相手の鼻を折るようなプレーをしたい。」と話していたんですね。

一瞬、「何て危険な。」と思いましたが、すぐに「あぁ、慣用句か。」と思いまして。

今回は、慣用句として使われる「鼻を折る」の意味、例文、類語について解説をしていきます。

「鼻を折る」の意味

「鼻を折る」とは、相手の慢心をくじくこと、得意がっている人に恥をかかせることを意味します。

自慢したり、得意がっていたりする人は、鼻が高いとよく表現されます。

鼻は、プライドの象徴みたいなところがありますよね。

ですから、そうった人の慢心をくじくことを鼻を折ると表現する訳なのです。

「鼻を折る」の例文・使い方

うちの会社には、負ける気がしないなんて、あのライバル会社の社長も、随分、生意気なことを言ってくれるじゃないか。

次郎

太郎

こうなったら、相手の鼻を折るぐらいの気持ちでがんばるしかないね。ここでがんばらなければ、男が廃るよ。

という感じで「鼻を折る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 彼は、ちやほやされていい気になっていたので、今回の失敗で鼻を折られたのは良い薬になったと思う。
  • いい加減なことを言っている経済学者を完全に論破して鼻を折ってやった。
  • 格下の相手に完敗して鼻を折られた彼は、出直しを誓った。
  • あいつは、まだまだ考え方が甘いから、一度、鼻を折るつもりだ。
  • 天狗になっている人の鼻を折る方法を教えて上げよう。
  • そうやって調子に乗っていると、誰かが、あなたの鼻を折るようなことが起きるから注意しないといけない。

「鼻を折る」の類語

「鼻を折る」をもっと大袈裟に表現したい時は、

  • 鼻っ柱を折る
  • 鼻をへし折る

という類語に言い換えれば、もっと感情を込めることが出来ます。

その他にも、

  • 面目を失わせる
  • ぎゃふんと言わせる
  • 凹ます
  • がつんとやる

などの類語があります。

まとめ

「鼻を折る」は、実際に喧嘩をして、本当に鼻の骨を折るような時にも使われます。

肉体的に鼻を折ることは、いけないことですが、相手の慢心をくじくという意味で鼻を折ることは、場合によっては、必要な時もあるかもしれません。

ただ、そういった人にちょっっかいを出すよりも、相手にしないで無視してしまうことも一つの方法なので、状況に応じて、うまく対処して下さいね。