「鼻であしらう」の意味・語源・例文・類語を解説!


先日、ある小学生が「子供だからって鼻であしらうのはやめて下さい。」と言っていたんですね。

小学生が、そういった表現を使うと、逆に、ちょっと、かわいらしいなと思ってしまったのですが、この慣用句の意味がいろいろ気になりまして。

そこで、今回は、「鼻であしらう」の意味、語源、例文、そして、類語について解説をしていきます。

「鼻であしらう」の意味

「鼻であしらう」とは、相手の言葉に取り合おうとしないで、冷淡に対応することを意味します。

相手の言うことをまったく重要視せず、まるで軽蔑するかのように、接するような態度を表現する時に使う慣用句です。

当然のことながら、まともに対応されない相手は、ショックを受けて落ち込んだり、腹を立てたりします。

「鼻であしらう」の語源

「あしらう」は、漢字で書くと、「遇う」、または「配う」と書き、元々は、応対する、相手をする、という意味です。

普通、応対をする時は、手や体を使うものですが、鼻だけを使う場合は、「ふん」と相手を見下すような感じになります。

その様子から、相手に対して軽蔑するように、対応することを「鼻であしらう」というようになったのです。

「鼻であしらう」の例文・使い方

せっかく、いい企画案を出したと思ったんだけどなあ。部長から鼻であしらうかのように却下されてしまったよ。

次郎

太郎

まあ、部長の指摘も一理あるよね。この悔しさをバネにして、またがんばろう。

という感じで「鼻であしらう」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 彼は、目下の人を鼻であしらう癖があるので、みんなから嫌われていた。
  • 人の夢を鼻であしらう人とは付き合わない方が良い。
  • お相撲さんと相撲をしたら、鼻であしらうかのように投げ飛ばされた。
  • 飛び込みで営業をしても、簡単に鼻であしらわれることがほとんどだ。
  • お金に困って、友人に相談したが、自業自得だと冷淡に鼻でありわれてしまった。
  • 役所の窓口の人が、鼻であしらうように対応するので、腹が立った。
  • このままでは、いつか大変なことになると、忠告したが、軽く鼻であしらわれてしまった。
  • 彼は熱心に持論を主張をしたら、人々は、そんな彼の話を鼻であしらった

「鼻であしらう」の類語

「鼻であしらう」には以下のような類語があります。

  • ぞんざいにあしらう
  • 冷たく突き放す
  • 適当にあしらう
  • 軽く見る
  • 軽視する
  • 相手にしない

いずれも、そのようにされると、バカにされているような感じがして、いい気はしないですよね。

まとめ

「鼻であしらう」は、まともに対応しないことや冷たく扱うことを意味しますが、ある意味、失礼な態度だと言えます。

もちろん、鼻であしわれる人にも何らかの原因があるのかもしれません。

ただ、そのような態度を示すと、反感や恨みを買ったりする可能性もあるので、どんな時でも丁重に対応することが、やはり大切なのではと思います。