この間、あるカウンセラーの人が「カーっと頭に血が上ったら、6秒我慢して下さい。そしたら怒りが収まりますから。」という話をしていたんですね。
その時、「頭に血が上る」という慣用句を聞いて、そんな時、本当に頭に血が流れていくのかなといろいろ考えてしまいました。
そこで、今回は「頭に血が上る」の意味、例文、類語、そして英語での表現について解説をしていきます。
「頭に血が上る」の意味
「頭に血が上る」は慣用句として使う場合、「興奮する」、「逆上する」という意味になります。
そういった時は、本当に頭に血が流れているのか気になる方もいらっしゃるかと思いますが、実際にそうなるという方が多いです。
人は、怒りを感じた時、怒った表情を作る筋肉に力が入るため、そこに血が流れやすくなると言われています。
また、怒ると、感情の神経回路が一時的に不安定になって、その状況を解決するためにエネルギーが必要となり、頭に血が流れるという話もあります。
実際、興奮したり、逆上したりすると、頭に血が上る感覚がする方は多いのではないでしょうか?
「頭に血が上る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「頭に血が上る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 夫は頭に血が上るとすぐ手が出てしまうやっかいな癖がある。
- 彼は、頭に血が上ると周りが見えなくなる性格なので、普段から冷静さを保てるよう心掛けている。
- 正義感が強い人ほど、ちょっとしたことが頭に血が上りやすいので、気を付けた方がいいよ。
- ふざけた行動をする人を見ると頭に血が上るのは分かるが、だからといって、その人を殴って良いということにはならない。
- 運転中に追い越しをされたら、すぐ頭に血が上る性格は治さなければならないと思う。
「頭に血が上る」の類語
「頭に血が上る」には以下のような類語があります。
「頭に血が上る」の類語は、基本的には怒りを表す表現が多いですが、その中でも、怒りを押さえられない表現が、意味的にはより近いと言えます。
「頭に血が上る」を英語で言うと?
「頭に血が上る」を英語で言う場合、以下のような表現があります。
- lose one’s cool(冷静さを失う)
- lose one’ temper(カッとなったり、激怒したりすること)
英語で怒ることは、“get angry”ですが、それだと、普通に怒るだけの意味です。
ですから、怒りで冷静さを失っていたり、キレていたりするニュアンスを出すためにも上記の英語表現を使うと良いでしょう。
まとめ
「頭に血が上る」は、怒りで興奮したり、逆上したりする時に使う言葉ですが、人は、そういった状態になると、普段なら、絶対やらない言動を行ってしまう時がありますよね。
ただ、怒りに任せて、暴言を吐いたり、変な行動を起こしてしまったりすると、しばらくしてから後悔することって多いものです。
ですから頭に血が上った時にこそ、冷静に対処できるよう普段から、心がけていくことは大切なのかなと思います。