蒔かぬ種は生えぬの意味・例文・類語・対義語を徹底解説!


先日、友人から「お金をもっと稼ぎたければ、蒔かぬ種は生えぬだから、まず副業でもいいから、何らかのビジネスを始めてみるべきだよ。」と言われたんですね。

その時、「蒔かぬ種は生えぬ」の座右の銘っぽい響きが気に入りまして。

そこで、今回は、「蒔かぬ種は生えぬ」の意味、例文、類語、対義語、英語での表現について解説をしていきます。

「蒔かぬ種は生えぬ」の意味

「蒔かぬ種は生えぬ」とは、原因がないのに結果が生じることはないという意味です。

そこには、何も努力していないのに、良い結果を求めるのは無駄だという教訓が込められています。

やはり、人生で成功するためには、それに見合った“種”を蒔かなければなりません。

逆に、そのような種を蒔いておけば、後になって、それが大きく実る可能性が出て来ます。

そういった意味で、「蒔かぬ種は生えぬ」は、座右の銘としても使えることわざだと言えるでしょう。

「蒔かぬ種は生えぬ」の由来

元々は、種を蒔かなければ、花も実も実らないというたとえから来たことわざですが、由来は明確ではありません。

ただ、このことわざは、上方(京都)のいろはかるたの一つなので、昔から馴染みのある表現ではあります。

「蒔かぬ種は生えぬ」の例文・使い方

あの人は、やっぱり天才だよね。こんなに大きな実績を出せるなんてすごいよ。

次郎

太郎

確かにそうだよね。ただ、蒔かぬ種は生えぬとも言うから、陰では、ものすごい努力をしていたんだと思うよ。

という感じで「蒔かぬ種は生えぬ」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

「蒔かぬ種は生えぬ」の例文1

「普段から遊んでばかりなのに、テストで良い点数を取れる訳がない。蒔かぬ種は生えぬだよ。」

学校の勉強は、ある意味、単純なところがあります。

もちろん、元々、頭が良いもいますが、それよりもっと大切なことは、普段からどれだけコツコツとがんばって勉強できるかという点です。

普段から怠けていれば、決して勉強が出来るようにはなりませんし、逆に、誰でも、毎日がんばり続ければ必ず良い結果はついてくるものです。

「蒔かぬ種は生えぬ」の例文2

「素敵な女性と結婚したければ、蒔かぬ種は生えぬというから、まずは積極的に出会いの場を探すことが大切だ。」

ビジネスや恋愛・婚活で新しい展開を期待している人にとって、このことわざは使うことが出来ます。

何事も、やはりやってみないと、分からないことや実現できないことがたくさんあるからです。

とにかく最初に一歩を踏み出して、種を蒔くことが大切ですよね。

「蒔かぬ種は生えぬ」の例文3

「彼がこうやって成功しているのは、蒔かぬ種は生えぬで若い頃からコツコツと努力してきたからだ。」

成功している人を見ると、それに対して、羨ましいと思ったり、中には嫉妬したりする人もいたりします。

ただ、成功している人は、陰で、人並み以上に努力をしているものです。

必ず原因があって結果があるものなので、そういった側面に注目するべきだと思います。

「蒔かぬ種は生えぬ」の類語

「蒔かぬ種は生えぬ」の類語には以下のような表現があります。

  • 打たぬ鐘は鳴らぬ:鐘は打たないと決してならない
  • 春植えざれば秋実らず:春に種を植えなければ、秋に実がなることはない
  • 物がなければ影ささず:物がなければ影がないように、原因がなければ結果もない
  • 夏歌う者は冬泣く:働ける時に働いておかないと、あとで暮らしに困る

「蒔かぬ種は生えぬ」の類語は、いずれも原因があって初めて良い結果があるという関係を意味する表現だと言うことが出来ます。

「蒔かぬ種は生えぬ」の対義語

「蒔かぬ種は生えぬ」の繁多の意味のことわざには以下のような表現があります。

  • 棚から牡丹餅:何も労せずに思いがけない幸運が舞い込む
  • 鴨が葱を背負って来る:とても都合の良いことが起こる
  • 果報は寝て待て:運というのものはどうしよう出来ないから、あせらずに時機を待つべき

いずれも、何も努力をしていないのに、良い結果が出るという意味のことわざです。

「蒔かぬ種は生えぬ」を英語で言うと?

「蒔かぬ種は生えぬ」は英語だと以下の表現が該当します。

  • Nothing comes of nothing.

直訳したら、「無からは何も生じない」ですが、そこから、「蒔かぬ種は生えぬ」と訳すことが可能です。

まとめ

「蒔かぬ種は生えぬ」は、何事も努力をしなければ結果が出ることはないという教訓的な意味で使われることも多いことわざです。

ただ、その一方で、「棚から牡丹餅」と反対の意味を持つことわざもあるので、一体、どちらが正しいのかと少し混乱する人もいます。

もちろん、何も努力しなくても結果が出てしまうということは時々起こります。

しかし、だからといって何もしないと、さらに次の結果が生まれることはないでしょう

ですから、より確実に、そして長く結果を出し続けたい場合は「蒔かぬ種は生えぬ」の方がより真実に近いことわざだと思います。